MacにHomebrewを入れて、PHPを動かしたりClaude Codeを使えるようにするまで
Macを仕事で使っていると、「ターミナルでコマンドを打って」と言われる場面がそのうち来ます。エンジニアだけでなく、デザイナーやディレクターもツールのセットアップのために避けて通れなくなってきました。
この記事では、ターミナルをほとんど触ったことがない方に向けて、Homebrew(ホームブリュー)のインストールから、PHPの動作確認、そしてAIコーディングツール「Claude Code」が使えるようになるまでを順を追って説明します。
コマンドをコピー&ペーストするだけで進められるので、安心して読み進めてください。
そもそもHomebrewって何?
Homebrewは、Mac用のパッケージマネージャーです。
「パッケージマネージャー」と言われてもピンとこないと思うので、身近な例で説明します。iPhoneにアプリを入れるとき、App Storeを使いますよね。Homebrewは、Mac上のソフトウェア(開発ツールやコマンドラインツール)のための「App Store」のようなものです。
Homebrewがあると、たとえば「PHPをインストールして」という作業が、たった1行のコマンドで済むようになります。手動でダウンロードして、インストーラーを実行して…という手順が不要になるのが最大のメリットです。
事前準備:ターミナルを開こう
まずターミナル(Terminal)を起動します。
開き方:
Command + スペースでSpotlight(または Alfred などのランチャーアプリ)を開き、「ターミナル」と入力してEnter- または、Finder →「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」
黒または白い画面に、ユーザー名@MacBook-Pro ~ % のような文字が表示されていれば準備OKです。
ヒント: ターミナルに文字を打つのが怖い気持ちはわかります。でも、この記事のコマンドをそのままコピペするだけなので、ミスの心配はほとんどありません。
コマンドのコピペについて
この記事を読み進める前に、コマンドのコピペについてひとつ知っておいてほしいことがあります。
他のブログや技術サイトを調べると、コマンドの先頭に $ が付いているケースをよく見かけます。
$ brew install phpこの $ は「ここからコマンドを入力してね」という目印で、ターミナルが表示しているものです。コマンド自体には含まれないため、$ はコピーしないのが正解です。$ ごとコピーしてターミナルに貼り付けると、エラーになってしまいます。
この記事では混乱を避けるため、コードブロックに $ を含めていません。枠内に書かれているものがそのままコピーしてよい内容です。
brew install php↑ これをそのままコピー&ペーストしてEnterを押せばOKです。
複数行のコマンドはまとめてコピーしてOK
記事によっては、コードブロックに複数行のコマンドが並んでいることがあります。
date
pwdこの場合、まとめて選択してコピー&ペーストしてかまいません。 ターミナルは貼り付けた内容を1行ずつ順番に実行してくれます。
ただし、コードブロックが分かれて掲載されている場合は、ブロックごとに個別に実行してください。出力結果を確認しながら進めることで、途中でエラーが起きたときも気づきやすくなります。
Step 1:Homebrewをインストールする
1-1. Command Line Toolsの確認
HomebrewはAppleの「Command Line Tools」に依存しています。まず以下のコマンドを実行して確認しましょう。
xcode-select --installすでにインストール済みの場合は「xcode-select: error: command line tools are already installed」と表示されます。その場合は次のステップへ進んでください。
ポップアップが出た場合は「インストール」をクリックして完了するまで待ちます(数分かかります)。
1-2. Homebrewのインストール
公式サイト(https://brew.sh)に記載されている、以下のコマンドを実行します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"途中でMacのパスワードを求められます。入力中は画面に文字が表示されませんが、正しく入力されているので安心してEnterを押してください。
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョンが表示されれば成功です。
brew --version表示例:
Homebrew 6.x.x何らかのバージョンが表示されれば完了です。
Step 2:PHPをインストールする
WordPressはPHPで動いているため、ローカル環境でWordPressを触ったり、PHPファイルを編集したりするにはPHPが必要です。Homebrewが入ったので、インストールは1行で済みます。
brew install phpインストールには数分かかります。完了したら確認してみましょう。
php --version表示例:
PHP 8.3.x (cli) ...動作確認
簡単なコードを実行してみます。
php -r "echo 'Hello, world!' . PHP_EOL;"ターミナルに Hello, world! と表示されれば、PHPは正しく動いています。
プロジェクトフォルダへ移動する
ローカルサーバーを起動するには、まず作業したいプロジェクトフォルダにターミナルを移動する必要があります。ターミナル上でフォルダを移動するには cd(change directory)コマンドを使います。
cd /Users/yourname/Sites/myprojectただし、パスを毎回手入力するのは大変です。一番手軽な方法は、Finderからターミナルへフォルダをドラッグするだけです。
- Finderで移動したいプロジェクトフォルダを探す
- そのフォルダをターミナルのウィンドウにドラッグ&ドロップ
- パスが自動で入力されるので、Enterを押す
あわせて覚えておくと便利なコマンドを2つ紹介します。
pwd # 今いるフォルダのパスを表示する
open . # 今いるフォルダをFinderで開くローカルサーバーを起動する
プロジェクトフォルダに移動したら、PHPの組み込みサーバーでlocalhostを立ち上げられます。
php -S localhost:8080実行すると以下のように表示されます。
PHP 8.3.x Development Server (http://localhost:8080) startedこの状態でブラウザを開き、アドレスバーに http://localhost:8080 と入力すると、そのフォルダの内容がWebサイトとして表示されます。
サーバーを止めるときは Control + C を押してください。
複数のプロジェクトを同時に起動したい場合は、ターミナルのウィンドウ(またはタブ)をもう1枚開き、別のプロジェクトフォルダで異なるポート番号を指定するだけです。
php -S localhost:8081http://localhost:8080 と http://localhost:8081 をそれぞれブラウザで開けば、2つのプロジェクトを同時に確認できます。ポート番号は重複しなければ何番でもかまいません。
使えるポートの範囲
ポート番号は 0〜65535 の範囲があり、大きく3つのゾーンに分かれています。
| 範囲 | 区分 | 扱い |
|---|---|---|
| 0〜1023 | システム予約ポート | macOSでは管理者権限が必要。一般ユーザーは使用不可 |
| 1024〜49151 | 登録済みポート | 使用可能だが、有名サービスが使っている番号は避ける |
| 49152〜65535 | ダイナミックポート | 自由に使えるが、開発慣習的にあまり使われない |
開発では 1024〜49151 の範囲がよく使われます。ただし、この中にもすでに特定のサービスが使っている番号があるため注意が必要です。
よく使われていて番号が重なりやすいもの:
| ポート番号 | 主な用途 |
|---|---|
| 3000 | React・Next.js などの開発サーバー |
| 3306 | MySQL |
| 5432 | PostgreSQL |
| 5000 | Flask(Python) |
| 8888 | Jupyter Notebook、MAMP |
結論として、PHPのローカルサーバーには 8080〜8090 あたりが無難です。 有名サービスとの衝突が少なく、開発者の間でも広く使われている範囲です。
注意: このPHP組み込みサーバーは開発・確認用です。本番公開には使用しないでください。
Step 3:Node.jsをインストールする
次のステップ「Claude Codeのインストール」にはNode.jsが必要です。Node.jsはJavaScriptをMac上で動かすための仕組みで、Claude Codeが内部的に使用しています。
brew install nodeインストール後に確認:
node --version
npm --versionどちらもバージョン番号が表示されればOKです。
Step 4:Claude Codeをインストールする
いよいよClaude Codeのインストールです。Claude CodeはAnthropicが開発したAIコーディングアシスタントで、ターミナル上でAIと会話しながら開発を進められるツールです。
システム要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | macOS 13.0以上 |
| RAM | 4GB以上 |
| ネットワーク | インターネット接続必須 |
4-1. インストール
brew install --cask claude-code4-2. ログイン(Claude有料プランで認証)
Claude Codeを使うには、以下のいずれかのプランが必要です。
| 認証方法 | 対象 |
|---|---|
| Claude Pro / Max プラン(推奨) | 個人ユーザー。claude.ai のアカウントでログイン |
| Claude Console | console.anthropic.com でOAuth認証。APIキー不要 |
| Teams / Enterprise プラン | チーム・組織向け |
個人で使う場合は Claude Pro(月額$20)または Max プランへの加入が一番手軽です。claude.ai でサブスクリプションを登録してから、以下のコマンドでログインします。
claude初回起動時にログイン方法を選ぶ画面が表示されます。「Claude.ai でログイン」を選択するとブラウザが開くので、claude.ai のアカウントで認証してください。
4-3. 動作確認
ログインが完了したら、試しに話しかけてみましょう。
claude起動したら、プロンプトに以下のように入力してみてください。
今日の天気を教えてAIが応答すれば、Claude Codeのセットアップは完了です。
まとめ
この記事で行ったセットアップをまとめます。
| ステップ | 内容 | コマンド |
|---|---|---|
| 1 | Homebrewのインストール | /bin/bash -c "$(curl ...)" |
| 2 | PHPのインストール | brew install php |
| 3 | Node.jsのインストール | brew install node |
| 4 | Claude Codeのインストール | brew install --cask claude-code |
Homebrewを一度インストールしてしまえば、今後のツール追加は brew install ツール名 の1行で済みます。ターミナルへの抵抗感が少し減ったなら、この記事の目的は達成です。
何かうまくいかない場合は、エラーメッセージをそのままコピーして検索するか、AIに聞いてみると解決策が見つかることが多いです。ぜひ活用してみてください。

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